2007年に開店したイタリア料理店。イタリア大好きな店主が日々の料理や出来事を綴ります。
by lalibera
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2023年 04月 17日
こんにちは。 5月のお知らせです。 5月は日曜日の定休日以外は 営業いたします。 お昼の営業は明日18日(火)で 終了します。 よろしくお願い致します!
2023年 04月 16日
こんにちは。 4月ですね。 うちのお店にも卒業や入学のお祝いでご来店 されてるのかなというお客様が目立ちます。 また娘が高校に入学したりして 自分ってどうだったんだろう? と思い返すことがあります。
僕は東京の某英語専門学校の 夜間部を卒業しました。 やりたいことも特になく 英語を身に付ければ何か 選択肢が増えるかもという 漠然とした甘~い理由でした。 夜間部なので昼間はアルバイトを していました。 料理に全く興味がありませんでしたが 賄いの食事がついているという 理由だけで近所の洋食のレストランを 選びました。 僕の仕事は接客と簡単な調理補助で 店の料理のほとんどは缶詰と レトルトパックを使ったものでした。 コックさんは三人いましたが 遊びの話ばかりで料理の話を しているのを聞いたことが ありませんでした。 ちなみに専門学校のほうは4月に始まり ゴールデンウィーク位まで通ってましたが 英語で食べていく現実の難しさに失望し学校に 行かなくなりバイトが夕方終わるとパチンコや 近所の場末の喫茶店のゲーム麻雀に通うという 人間失格のような日々を送っていました。 そんな生活を送っていると ある日学校の職員から もう明日学校に来ないと出席日数が 足りなくて留年するから学校に来い! という電話がありました。 もうてっきり学校は”終わった”と 思ってヤケクソになっていましたが この人が沢山いる東京砂漠の中で 僕の存在を気にしてもらえたことが 嬉しくて次の日から学校に通いはじめました。
1年ちょっとたった頃いつも下ネタの 話しかしない河村さんというバイト先の コックさんから2年間の実務経験が あれば(調理師学校に行かなくても) 調理師免許の試験を受けることが 出来る、と教えてくれました。 「持っていても邪魔になるものじゃないから 田口君、(試験)受けたら?」 と言ってくれて社長にも話して くれて1年ちょっとしか働いて ないのに2年働いているということに してくださり僕は調理師免許の試験を受けれる ことになりました。 一応参考書を買って試験のための勉強を 初めましたがそもそも料理に興味が なかったので勉強にも身が入りません。 唯一今でも覚えているのが 肉や魚、野菜などを焼いた時 こんがりと美味しそうな焼き色が つくことを「アミノカルボニル反応」 というらしい、ということくらい。 そしてほぼそれだけの知識をひっさげて 試験に挑みました。 おぼろげな記憶ですが四択のマークシート で五科目位ありました。 自信がないうえに時間が足りなく 最後の一科目は適当にマークシートを 埋めました。 絶対落ちたと確信しました。 でも何とも感じませんでした。 何の夢も希望もない20歳でした。
当時いろんなバイトを掛け持ち しておりある日、 車のオークション会場での車を移動 させるという単発のバイトをしました。 オークションにかけた車を駐車場に 停める(戻す)仕事なのですが 誘導してくれる人の案内が分かりずらく 何度も違う所に停めてしまい3回目に遂に 「お前バカか!!」 大勢の前で怒鳴られてしまいました。 凄いヘコみました。 悔しさと情けない気持ちをたっぷり 引きずってアパートに着いたとき 封筒がポストに入ってました。 調理師免許の合格通知でした。 この時の嬉しさは忘れられません。
その後紆余曲折あり26歳でイタリア料理の 世界に入りました。 料理なんてほとんど作ったこともなく センスなんてとてもあるとは思えず 不器用で要領も悪いナイナイ尽くしの 僕にとって"調理師免許を持っている" ということは丸裸に葉っぱ一枚のような 心の支えでした。 調理師免許を持っていても料理が 作れるわけではありませんが 当時の僕にとっては切実で 大切な一枚の葉っぱでした。
イタリア料理をやろうと思ったのは イタリア料理に、というよりも イタリアの文化というか気質みたいな ものにとても興味があったから。 そして持っている資格が自動車免許以外は 調理師免許だけでせっかくだから 生かしてみたいと思ったからです。
イタリア料理を始めてからは 僕は人にも恵まれてどんどん イタリア料理を好きになっていきました。 向いてない(今でも)と思うことも ありますが今ではイタリア料理は 僕にとってかけがえのない大切なものです。 それもこれもあの時のあの 話の9割が下ネタというバイト先の河村さんの 一言があったからだと感慨深く 年に一回ぐらい思い出します。
2023年 03月 19日
こんにちは。 お昼営業の休業のお知らせです。 4月19日(水曜日)より お昼の営業をしばらくの間 お休みさせていただきます。 (夜は通常通りの営業です。)
また今まで定休日は 日曜日と月曜日の週休二日制 でしたが4月19日より 定休日は日曜日の週休1日のみと させていただきます。 (ご予約のない日はお休みさせて いただくこともございます。)
これからもよりパワーアップ出来るよう 頑張ります!
尚、4月4日、5日、6日、8日の お昼は臨時休業とさせていただきます。 夜は営業します! 7日の金曜日は営業します。
2023年 02月 26日
こんにちは。 鱈とひよこ豆、そしてちょっとスパイシーな オリーブオイル。 シンプルだけどどこか懐かしい フィレンツェを思い出す味。
ちなみに鱈はイタリア語で”メルルッツォ“ といいます。 かわいいですね。
2023年 02月 19日
こんにちは。 おかげ様で今月で16周年を迎えることが 出来ました。 これからも頑張ります! さて最近の料理です。
「海老と自家製リコッタチーズを詰めた サコッティーノ クルミのソース」
北イタリアはリグーリア州ジェノバで 修行中のお店のメニューにあったパスタ料理です。 ジェノバと言えばバジリコで作る ペスト ジェノベーゼがあまりに有名ですが このクルミのソース”ペスト ディ ノーチ” も現地ではペスト ジェノベーゼ同様 根強く親しまれています。 クルミのソースの作り方は クルミに牛乳、オリーブオイル、パン一欠片、 そして隠し味にほんの少しの ゴルゴンゾーラチーズを混ぜたもの。 日本ではほとんど知られてませんが 海老とクルミのナイスな組み合わせです。 (夜の5700円~のコースの1皿として)
そして裏ごした魚のスープ ”チュッピン”。 これもリグーリア州の郷土料理です。 イタリアの海沿いの街にはズッパディペッシェと 呼ばれるフランスのブイヤベースのような 魚介類の煮込みが各地方で沢山ありますが チュッピンはちょっと異色な 煮汁ごと裏ごしたスープです。 見た目の豪快さはありませんが お隣は南フランスのスープドポワソンのような 魚の旨味にあふれたとても好きな料理です。 (夜の8200円のコースの一皿として)
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